【上方芸能な日々 文楽】平成28年錦秋公演<第2部>

人形浄瑠璃文楽
国立劇場開場50周年記念 平成二十八年錦秋公演

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この秋公演、文楽としては非常に珍しく「花道」が設定された。『勧進帳』で、弁慶がこの花道を豪快に飛六方で引っ込むという演出。これは見ものだ。

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というわけで、2回目の見物の折には花道間際の席を取ったのだが、いかんせん下手側。歌舞伎でも同様のことが言えるが、こういう所作は基本的に上手側に向いて取られるもんだから、見えるは玉男はんの背中(笑)。でもまあそれによって、左の玉佳、足の玉路の動きが手に取るようにわかり、この芝居で弁慶を遣うということがいかに体力を要するかということを改めて知ることになる

また、前方の席だったことで普段は床に神経を集中するがために見逃しがちな人形の表情をよく見ることもできた。座席の位置を変えることで、見えていなかったものが見え、忘れてしまっていた見え方などが甦るなど、非常に新鮮な気分で舞台を観ることができた。これだからライブというのは価値がある。テレビや映像ソフトなどでは絶対に味わえない贅沢な時間なのだ。

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leslieyoshi について

在大阪香港永久居民。 頑張らなくていい日々を模索しながら生きています。
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